【小倉2歳S】新種牡馬産駒ダイヤ輝く

 「小倉2歳S・G3」(6日、小倉)

 新種牡馬オウケンマジック産駒のオウケンダイヤが3日、小倉ダートで軽快な動きを披露。好調キープをアピールした。376キロの小さな馬体で、最低11番人気の評価だった新馬戦を快勝。重賞Vの大仕事を決めるか。ほかにも新種牡馬産駒はコウエイテンマ、レッドカーペットがスタンバイ。また、札幌2歳S(5日・札幌)にもアフターダーク、スパーキングジョイ、ペイシャオブマーシが名を連ねる。夏競馬を締めくくる南と北の2歳Sで産駒初のタイトル獲得を狙う。

 まだ夜明け前の小倉競馬場。照明を全身に浴びたオウケンダイヤがダートコースに姿を現した。最終リハは単走。序盤は人馬の呼吸を確認しながら、馬場の七分どころをゆったりと運ぶ。直線も鞍上が促す程度。自ら小さな体を大きく弾ませ、4F58秒7-43秒4-13秒0を刻んだ。

 騎乗した山田泰助手は「仕掛けてからシャープに伸びたし、ヤル気になっています。手前もうまく変えていますよ」と好感触だ。デビュー戦は、詳細なデータの残る86年以降の新馬戦で史上最軽量の376キロで勝利。「火曜日(1日)に量ったら380キロ。だけど、細くはないです。背が小さいからコンパクトに筋肉がついている感じ。バネのある走りをしますよ」と力強い。

 父は新種牡馬のオウケンマジック。2歳世代唯一の産駒がダイヤで、母オウケンハートも含めて福井明オーナーゆかりの血統だ。西村師は「お母さんはオーナーの娘さんが初めて名前をつけた馬。その子でもう一度、娘さんが名前をつけたのがダイヤなんです。だから、新馬戦を勝った時はすごく喜んでくれて」と穏やかに語る。

 新たにコンビを組む高倉は、父の手綱を取って10年9月の小倉500万下で勝利。「自分の騎乗馬で種牡馬になったのはこの馬くらい。オーナーも思い入れがあると思うし、楽しみですね」と期待に胸を膨らませる。デビュー戦では小倉の新馬戦史上で単勝最高配当(1万8930円)を記録し、ファンを驚かせた。磨き始めたばかりの原石が、今度は重賞でまばゆい輝きを放つ。

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