G1・2勝馬エピファネイア引退

 13年菊花賞、14年ジャパンCを制したエピファネイア(牡5歳、栗東・角居)が30日、左前繋靱帯炎で現役を引退し、31日に登録を抹消することが発表された。

 通算戦績は14戦6勝(うちG1・2勝を含む重賞4勝、海外2戦0勝)で、獲得賞金は6億9858万2400円(うち海外1078万7400円)。今後は種牡馬に転身する。シーザリオとの母子クラシック制覇を成し遂げた偉大な血を、二世に継承していく。

 ターフに戻る夢はかなわなかった。エピファネイアが左前繋靱帯炎のため、現役を引退することが30日、正式に決まった。

 角居師は「(繋靱帯炎は)治癒したとしても再発の可能性が高く、その後の経過を考えても無理に復帰を考えることがベストとは思いません」と残念そうに状況を説明した。今後は北海道の社台スタリオンステーションで種牡馬入りする予定。血統継承の使命を全うしていくことになるG1・2勝馬に「いつかエピファネイアの子どもたちに携われる日を楽しみにしていますし、自身を超えるような馬を世に送り出してもらいたいと願っています」とエールを送った。

 シンボリクリスエス産駒の同馬は13年皐月賞とダービーでともに2着と涙をのんだが、クラシック最終章の菊花賞を5馬身差でV。05年に日米オークスを制したシーザリオとの母子クラシック制覇を達成した。また昨年のジャパンCではジャスタウェイに4馬身差の完勝劇を披露。この圧巻パフォーマンスにより、国際競馬統括機関連盟から発表されたワールドベストレースホースランキングではジャスタウェイに次ぐ世界2位に評価された。

 今年はドバイワールドCでダートに初挑戦し9着に敗退。宝塚記念での巻き返しを狙っていたが、1週前追い切り後に左前脚繋靱帯炎が判明し回避。結果的にこのドバイ遠征がラストランとなった。

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