【宝塚記念】菊花賞馬ジャッカル始動戦

 「宝塚記念・G1」(28日、阪神)

 中央競馬の上半期を締めくくるグランプリのファン投票最終結果が11日、JRAから発表され、昨年同レース史上初の連覇を成し遂げ、3連覇を狙うゴールドシップが堂々の“トップ当選”を決めた。その先輩菊花賞馬との初対決が注目されるのが7位トーホウジャッカル。右前の爪を傷めた影響で始動戦がここまで延びたが、レコードで菊を制した4歳の実力馬が満を持して登場する。なお、2位に推されたエピファネイアは脚部不安のため回避が決まった。

 上半期を締めくくる大一番に、いよいよ昨年の菊花賞馬が帰ってくる。2万6981票を集めてファン投票第7位。トーホウジャッカルが満を持してドリームレースに挑む。「選出していただいたことをうれしく思います」と谷師は頬を緩めた。

 始動戦として予定していた阪神大賞典は、調教中に右前の爪を傷めた影響で無念の回避。一頓挫明けにはなるものの、大事を取ったおかげで状態面は万全だ。今週水曜の2週前追いでは、しまいを反応良く伸ばして4F54秒1-39秒4-12秒5を計時。主戦の酒井は「先週はラストで頭が高くなってしまったが、今週はしっかりとしたフォームだった。時計も満足だし、仕上がりとしては順調」と納得の表情を見せる。

 2歳時に腸炎を患い、デビューは遅れに遅れて昨年の5月31日。その後はレースを使うごとにメキメキと力をつけて、神戸新聞杯3着から挑んだ菊の舞台では圧巻のレコードV。当時開業20年目の谷厩舎に悲願のG1初タイトルをもたらした。「実戦勘がどうかだが、爪の影響はないし、距離短縮も気にならない。状態的には回避した阪神大賞典前よりもはるかにいいと思います」と指揮官は意欲。ファンの声援を後押しに、新たな勲章をもぎ取る。

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