「ジャパンＣ・Ｇ１」（３０日、東京）

　指揮官も納得の仕上がりだ。ダービー馬ワンアンドオンリーの最終リハは２７日、栗東坂路でグレイスフルリープ（４歳１６００万下）と併せ馬。序盤は僚馬を追走する形だったが、ハロー（整地）直前の荒れた馬場をモノともせず、１完歩ごとに力強く加速して行く。残り２Ｆで鼻面を並べると、左右からハミをかけられてもうひと踏ん張り。４Ｆ５３秒２－３９秒２－１３秒２できっちりと併入した。

　橋口師は「思ったよりも良かったね。馬場状態と時間帯を考えれば（４Ｆ）５５秒前後かなと思っていた。いい併せ馬。この数字を見たら気分は悪くないよな」と目尻を下げる。枠も５枠１０番に決まり「ホッとした。この前（菊花賞９着＝７枠１５番）がこの前だけに、外枠が当たるとしんどいと思っていた」と胸をなで下ろした。

　「ダービーを勝った舞台。あの走りができれば引けは取らない。いい状態で出られるのは間違いない」と言い切る。この春、最も輝きを放った府中の杜で真の実力を証明する。