【凱旋門賞】ハープ軽快に駆け抜けた
「凱旋門賞・仏G1」(10月5日、ロンシャン)
遠く異国の地、ロンシャンでも自慢の鬼脚を発揮する態勢が着々と整いつつある。フランス到着7日目、ハープスターが27日に初めて“動”の姿勢を見せた。シャンティイのコワイラフォレ(芝コース)に脚を踏み入れると15‐15のペースで中盤まで進み、直線残り800メートルから加速を開始。強めのタッチで軽快に駆け抜け、1週前追い切りを完了した。
前日まではリヨン坂路とラモルレイ(ダート周回コース)でじっくりと乗り込まれ、コワイラフォレに入るのはこの日が初めてだったが、動じた様子は一切ない。調教パートナーの中留助手も満足そうにうなずく。「すごく体調が良さそう。動きも悪くなかった。追い切り後の、息の入りはすごく良かったですよ」。日本の3歳牝馬として初めて挑む世界最高峰の一戦へ「すこぶる順調です」との言葉は頼もしい限りだ。