【函館2歳S】ミノル2歳重賞1番星

 「函館2歳S・G3」(19日、函館)

 連闘策で臨んだアクティブミノルが鮮やかに逃げ切り、今年最初のJRA2歳重賞をV。藤岡康の腹の据わった一瞬の好判断が、勝利を呼び込んだ。

 先週の新馬戦で手綱を取った松田が騎乗停止処分を科せられたことにより、急きょ転がり込んできた“代打”。初戦を逃げ切った馬がズラリと並んだメンバーに「行く馬がいれば控えても」と考えていたという。しかし、ゲートが開いた瞬間にそのプランを捨てた。

 「二の脚が速い。この感じなら譲らなくてもいい」。内、外からハナをうかがうライバルを制して、敢然と先頭で風を切る。直線でもしっかりとした脚勢をキープしたまま1馬身差の完勝を決めた。北海道シリーズはデビュー8年目にして初参戦。もちろん、函館での重賞Vも初めてだ。

 中京でレースを見届けた北出師は5月に京都ハイジャンプ(ルールプロスパー)を制しているものの、平地重賞Vは初めて。「スタートセンスが抜群だから(藤岡)康太も泡を食ったんじゃないか」と喜ぶ。「体形的に距離が延びたらどうだろう」と話すが、鞍上は「まだ余力があった。対応してくれると思う」とポジティブだ。

 今後は放牧を挟み、京王杯2歳S(11月8日・東京)から朝日杯FS(12月21日・阪神)のローテが有力。北の一番星は自慢のスピードに磨きをかけて、2歳王者を目指す。

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