【函館SS】ハノハノ初タイトル獲る

 「函館スプリントS・G3」(22日、函館)

 重賞初制覇を狙うハノハノが、2年連続でサマースプリントシリーズの初戦に駒を進めてきた。昨年は10着に敗れたものの、勝ち馬とは0秒3差。13年のシリーズ覇者・ハクサンムーンと同じ西園厩舎で騎手は酒井、担当も桜井助手と同じ。“連覇”を見据え、まずは初タイトル奪取を目指す。

 ひと回り成長を遂げて函館に帰ってきた。ハノハノが重賞初制覇を狙って2年連続の参戦。昇級2戦目で臨んだ昨年は10着に敗れたが、勝ち馬との着差はわずか0秒3。以降、オープンで勝利も経験し、重賞戦線で強敵相手にもまれてきた。担当の桜井助手は「実績も積んできたし、6歳だけど力をつけていますからね。去年よりもやれると思っています」と力を込める。

 調整は順調だ。先週の10日に栗東トレセンを出発し、11日に函館入り。初日こそうるさい面を見せ、カイバにも口をつけなかったが、2日目以降は普段通りの姿に戻った。「頭がいい馬で、着いた当初はすぐに競馬だと思っていたみたい。少し時間がたったら(カイバも)食べるようになりました。(うるさかったのは)初日だけで、今は落ち着いています」と説明する。

 近2走は4、3着と気配は上向いている。洋芝で結果は出ていないものの、決して適性がないわけではない。「本来は時計がかかった方がいいタイプだと思う。小倉で4つ勝っているように、小回りも向く。展開に左右される馬じゃないし、どんな競馬もできる」と強気な姿勢を崩さない。

 昨年のサマースプリント王者のハクサンムーンと同じ厩舎、騎手、担当者で臨む一戦。「今年も(シリーズを)勝てたら最高ですね」と前向きだ。今回、好結果を残せば、無論“連覇”も視野に入ってくる。待望の重賞初Vで、さらなる飛躍の足掛かりをつかむ。

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