「マスターズチャンピオン・Ｇ１」（１５日開幕、からつ）

　マスターズチャンピオンはベテランの中のベテラン、いわば“レジェンド”が元気な姿を全国のファンに見せることが大きな楽しみの１つ。今回も現役最年長の加藤峻二、そして、ただ１人マスターズ皆勤を続ける原田順一が、施行者推薦で出場を決めた。

　加藤は１３年３月に、戸田で優勝。７１歳２カ月の史上最高齢Ｖで大きな話題となった。７２歳になった現在は勝率４点に届かないなど成績はなかなか上がってこないが、闘争心あふれる戦いぶりは健在。本番でも、気合満点の走りでにぎわせてくれるはずだ。

　原田は今回初めて、勝率上位での選出を逃した。期別では同期２人と合わせて現役３番目の古株となったが、現在でも節間２連対なしで終わることはあまりない。１４回すべての名人戦を知る男。今回も、その生きざまを見せてくれるだろう。

　そしてもう１人。繰り上がりではあるが、現役２番目の高齢となった高塚清一も参戦する。こちらはバリバリのＡ級。いまだに健在の快速Ｓで、Ｖ戦線にまで食い込む可能性を秘めている。