【大阪杯】キズナさすが!武豊も納得

 「大阪杯・G2」(6日、阪神)

 現役最強馬の称号奪取へ向けて、昨年のダービー馬キズナが始動する。2日、主戦・武豊を背にした最終追い切りでは、栗東CWで抜群の切れ味を披露。いきなり実現する同期対決へ絶好の仕上げで臨む。対する菊花賞馬エピファネイアも栗東CWで上々の末脚を繰り出し、オークス、秋華賞2冠&エリザベス女王杯を制したメイショウマンボも栗東坂路ではじけた。

 凱旋門賞から6カ月の空白が、ダービー馬にさらなる成長を促した。明けて4歳。一段とたくましさを増してきたキズナが、栗東CWでほれぼれするようなアクションを披露した。

 またがった武豊は、その動きの良さを手放しで称賛した。「さすがキズナですね。開場して時間がたっていたからボコボコしていた馬場だったが、それを考えればタイムも速いし、いい追い切りができました」と納得の笑みを浮かべた。

 単走でしまい重点。残り1Fで気合をつけると急加速。そこからは肩ムチを入れたくらいで、ステッキをたたく必要もなかった。6F80秒1と全体の時計も優秀なもので、特にラスト1Fは11秒8と切れに切れた。

 主戦がより感心したのが、相棒の進化だ。「ひと回り大きくなったんじゃないかな。背が伸びたという感じはないけど、ガッシリとした。体重も増えているようだし、いい傾向だと思う」。現在の馬体重は、ダービー時と比べればプラス10キロほど。佐々木師も「全体的にパワーアップしている。凱旋門賞で完成したと思ったから、まさか(さらに)成長するとは思わなかった。すごい馬だね」と驚嘆の声を上げた。

 オルフェーヴルが引退し、明確な現役最強馬は不在。最有力候補であり、その看板を担うにふさわしいのが、2年後輩のダービー馬キズナだろう。「いつも期待を背負っている馬だし、日本の馬のエースになってほしい。キズナにとっては大きな一年になる。いいスタートを切りたいね」。武豊が見据えるのは再び乗り込む秋のロンシャン。世界一を狙う馬が、国内初戦でつまずくわけにはいかない。

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