【ドバイWC】ジャスタ躍動見せた
「ドバイWCデー諸競走」(29日、UAEメイダン)
トウケイヘイロー、デニムアンドルビーを除く“チーム・ジャパン”の6頭が26日、メイダンの各コースで追い切られた。ドバイデューティフリーのジャスタウェイは芝で余力残しの内容。本格化が著しい天皇賞馬に、須貝師は手応え十分の表情だ。またドバイシーマクラシックのジェンティルドンナも芝で追われ、石坂師は昨年2着時以上の感触をつかんでいる。
初の海外遠征や環境の変化に動じた様子は見られない。決戦の舞台となるメイダンの芝で、ジャスタウェイが躍動した。鞍上の榎本助手に対する須貝師の指示は「ストレスがかからない程度に気合をつけて」というもの。国内最終追い切りとなった19日の栗東坂路で福永を背に4F52秒9‐12秒0の時計をマークしており、余力残しの内容で十分だった。
トレーナーは「指示通り。伸び伸びと優雅に走れていたね」とうなずく。4カ月ぶりとなった前走の中山記念を3馬身半差で完勝。「想定通りの結果を残してドバイに向かうことができた。同じレースにはほかにも日本馬が出走するが、みんなが頑張ったうえで、自分の馬が好勝負をできれば」と力を込めた。
昨年のドバイシーマクラシック2着馬ジェンティルドンナを、前々走の天皇賞・秋では4馬身差で撃破。ブックメーカーによっては1番人気に推されるなど、現地でも注目度は非常に高い。「今回はコーナーが2つだし、鞍上も福永君に戻るので分からない」と戦法に関する質問には答えをはぐらかしつつも、「この馬のことを把握している騎手が乗るから心配はない」と力強く宣言。天皇賞馬が、異国の地でも自慢の末脚を発揮してみせる。