【東京大賞典】タルマエV!いざドバイ

 「東京大賞典・交流G1」(29日、大井)

 リベンジを果たしていざドバイへ‐。単勝1・6倍の断然人気に支持されたホッコータルマエが、直線で力強く抜け出す横綱相撲でV。3着に敗れたJCダートの借りを返し、今年G1・4勝目を挙げた。陣営は改めて来春のドバイ遠征を明言。最強ダート馬として海外へ飛び立つ。2着には2番人気ワンダーアキュート、3着に3番人気ニホンピロアワーズが入り、JRA勢が上位を独占した。

 絶対に負けられない一戦をきっちりとモノにした。JCダートは単勝1・9倍の断然人気を裏切り3着。それでもファンは再び1番人気に支持した。単勝は前走を上回る1・6倍。誰もが最強と認めていたホッコータルマエが、本来の走りを暮れの大井で見せつけた。

 「道中は前を見ながらじっくり構えられましたね。ええ、理想通りの競馬です」と幸は会心のレースを振り返る。4番手で流れに乗り、直線入り口では内のワンダーアキュート、ニホンピロアワーズと横一線に。最後は外から地力で1馬身半抜け出した。「手応え十分で直線へ向いた。もともと力のある馬ですから」。リベンジに成功し、ホッと一安心だ。

 今年はこれでG1・4勝目。フェブラリーSを制したグレープブランデー、JCダートの覇者ベルシャザールを実績面では大きく上回り、最優秀ダートホースのタイトルに一歩近づいた。それでも幸は冷静に口を開く。「交流G1しか勝っていない。どうなりますかね。僕のなかでは、前走で負けたことに悔いが残っている」と微妙な心境を吐露した。

 「きょうは安心してレースを見ることができた」と語った西浦師は、今後のローテを発表した。川崎記念(1月29日、川崎)からフェブラリーS(2月23日、東京)、そして最大目標に掲げるドバイWC(3月29日、メイダン)へ。この日の勝利でドバイから招待が来る可能性も高まり、砂の最強馬はいよいよ世界へ羽ばたく。

 「この日の勝利で大喜びとはいかないが、いい形で締めくくれた。来年はこの馬と一緒にダート界を盛り上げていきたい」。主戦は高らかに宣言した。タルマエに世界一の称号を与えた時、きっと本当の満足感が全身を包み込むに違いない。

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