【ドバイSC】ジェンティル無念2着

 「ドバイシーマクラシック・G1」(30日、UAEメイダン)

 世界の壁は厚かった。ワールドツアーの初戦「ドバイシーマクラシック・G1」(芝2410メートル)に岩田康誠騎手とのコンビで挑んだジェンティルドンナ(牝4歳、栗東・石坂正)は11頭立ての2着に敗退。01年ステイゴールド、06年ハーツクライに続く、同レース3頭目の日本馬Vはならなかった。

 序盤はやや行きたがるのを岩田が何とかなだめて3、4番手の外めを追走。途中からは流れに乗って、手応え良く直線を迎えた。しかし、先に抜け出したセントニコラスアビーとの差を詰めることができず悔しい銀メダルに終わった。

 昨年、3冠牝馬に輝き、オルフェーヴルとの一騎打ちを制したジャパンC制覇後、陣営が早々と13年の海外挑戦を表明。その初戦に向けて順調な調整が続き、ドバイ到着後は心配された長距離輸送による馬体減もなく万全の態勢でレースを迎えていたが、結果を出すことはできなかった。

 帰国後は上半期のグランプリ・宝塚記念(6月23日・阪神)を視野に調整される予定。そこではオルフェーヴルとの再戦だけでなく、同世代の牡馬最強馬ゴールドシップとの初対決が実現する可能性がある。3歳牝馬で史上初めて年度代表馬に輝いたスーパーホースは、今回の経験を糧にさらに成長した姿を見せてくれるはずだ。

 勝ったのはアイルランドの名門・A・オブライエン厩舎所属で、J・オブライエン騎手騎乗の6歳牡馬セントニコラスアビー。昨年の同レースは2着、11年の米BCターフ勝ちなどがある。

 なお、武豊とのコンビで挑んだもう1頭の日本馬トレイルブレイザー(牡6歳、栗東・池江泰寿)は着外に終わっている。

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