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「マーメイドS・G3」(17日、阪神)
好調な5歳牝馬が重賞初Vを狙う。スマートシルエットが14日、開門直後の栗東坂路を駆け上がり、軽快な動きで出来の良さをアピールした。秋に向けて飛躍の舞台にする。また、1年目の中井裕二騎手(18)=栗東・長浜=と、2年目の藤懸貴志騎手(19)=栗東・平田=は重賞初騎乗。成長力豊かな若武者が意欲を見せる。
5歳牝馬が好調モードに突入した。スマートシルエットは栗東坂路で4F52秒8‐38秒4‐12秒5をマーク。手綱を押さえたままだったが、人馬の呼吸を合わせて気分良く駆け上がった。大久保龍師も「中1週だから馬なりで。馬が勝手に動いたね」と満足げにする。
これまでは決して順調ではなかった。だが、今回は思い通りに調整を進めることができた。「骨りゅうだったりで、アクシデントのあった馬。スムーズにこられたのが何より」と充実した姿に目を細める。
武豊は1000万下Vの4走前以来のコンビ復活となる。「牝馬同士なら。2000メートルでも問題ない。ただ、道悪はマイナス。速い馬場になった方がいい」と鞍上は良馬場を望む。前走はハナを奪いスピードで押し切ったが、トレーナーは「2、3番手でもいいし、自分のリズムで気持ち良く走れればと思う」とハナにこだわるつもりはない。気分を最優先させたレースでVを描いた。
昇級でいきなりの重賞挑戦。ただ、一昨年には1000万下を勝ったばかりの3歳馬の身で、格上挑戦した府中牝馬Sで3着と健闘している。「秋に大きなところを、と期待してしまう馬」と指揮官。大舞台への助走をモノにする。
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