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「安田記念・G1」(6月3日、東京)
春のマイル王決定戦の追い切りが30日、東西トレセンと東京競馬場で行われ、2度目の来日となる香港馬ラッキーナインは東京の芝で軽快な動きを見せた。昨秋のセントウルS(2着)で既に馬場への適性は証明済みだ。昨年のヴィクトリアマイル以降、勝ち星から遠ざかっているG1・5勝馬アパパネは美浦坂路での併せ馬で2馬身先着。叩き3走目で出来は申し分ない。
美辞麗句を並べ立てたくなるような、いわゆる“超抜”という動きではない。ただし外国馬の場合、重要ポイントは日本の軽い芝への適性の有無であり、来日後もしっかり調教を積み重ねているかどうか。香港の刺客ラッキーナインはいずれも合格点を与えていい。この日の追い切りは東京の芝。少し歩様に硬さがあるものの、6F手前から加速すると直線は馬場の中央を的確なストライドで真っすぐ駆け抜けた。
初めて脚を踏み入れた本番の舞台にも戸惑う様子を見せず、馬なりで記録した時計は6F79秒9‐38秒8‐12秒0。「タイムも動きも想像通り。本当にいい感じで調整ができているよ」。香港での競馬開催により帰国の途に就く事情があったため、馬場開門を1時間繰り上げて追い切りを見守ったファウンズ師は満足そうな表情を浮かべる。
今回が日本での初時計だが、19日には地元シャティンの芝で主戦のプレブルを背に6F78秒7、上がり2F23秒5の追い切りを消化。またレース前々日の6月1日にも、再び芝で追うプランがある。昨年12月から月1走ペースで使い込まれていても、これだけ攻められるのは体調が高いレベルで安定している証拠だ。
昨秋の来日時は初戦のセントウルSで頭差2着に好走すると、スプリンターズSでも5着と掲示板を確保。続く香港スプリントで国際G1初制覇を飾った。これらの戦績からはスプリンターとの印象を抱かせるが、ビュッセイ助手は「若いころは内臓面での問題から短距離を主体に使っていただけ。現在は症状がすっかり改善して、精神的にも大人になったから」と問題はないことを強調する。「今ならマイルがベスト。以前からそう思っていたよ」と説明した。
前走のチャンピオンズマイルは大外枠から掛かり気味に2番手を追走した分、ゴール前で競り負けて3着に終わったが、着差はわずか0秒2。内めの枠を引いてうまくためを利かせられればと陣営は反撃を描く。「日本のレースはいつも速い時計が出るが、それはこの馬にとって歓迎するところだよ」。今回が8度目の日本挑戦(のべ10頭目)で、安田記念への挑戦も4度目という知日派は十分な手応えを感じ取っている。
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