「安田記念・Ｇ１」（６月３日、東京）

　京王杯ＳＣを制し勢いに乗るサダムパテックが、万全の仕上がりでＧ１獲りを狙う。ウィリアムズを背に３０日、朝一番の栗東坂路へ。テンから力みのないフォームで、１完歩ごとにスピードを上げていく。手綱は持ったままだが、最後まで力強い脚さばきを披露。終始馬なりで４Ｆ５２秒６‐３８秒１‐１２秒７を計時した。

　鞍上は「前走はズブい面があったが、今回はそれがなかった。左右によれることもなく、真っすぐに走った。馬自身が臨戦態勢を整えているようだ」と目を丸くする。見届けた西園師も「毛ヅヤもいいし、馬に活気が出てきた」と状態面の上積みを口にした。

　ともに１番人気に推された朝日杯ＦＳ、皐月賞で(4)(2)着。その後もＧ１制覇を逃してきた。「秘策はないが、とにかく一番で駆け抜けられるようにするだけ」とウィリアムズ。豪州の名手に導かれ、念願のタイトルをつかみ取る。