５月２８日に胃がんのため亡くなった漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の今いくよさん（享年６７）の追悼特別ラジオ番組「いくよさん、たくさんの愛と笑顔をありがとう」が２８日、ＫＢＳ京都ラジオで放送された。

　同局で放送された番組の模様が紹介されたほか、相方・今くるよ（年齢非公表）や親交のあったチュートリアルらがコメントを寄せいくよさんを悼んだ。

　いくよさんが亡くなって１カ月。高校時代から苦楽を共にしてきたくるよは「まだ私ね、『なんで』とかね、『頼むわ』とか思ってますわ。あんな明るいいくよちゃんが、なんでって」と現在の心境を吐露。「（ラジオ番組収録の際も）いくよちゃんは化粧バチっと。ラジオやで」とエピソードを披露し、いくよさんとの日々を懐かしんだ。

　亡くなる１カ月前には、くるよがいくさんに髪を切ってもらったエピソードを披露。また、「ものすごくおしゃれでね。亡くなる前に『カツラつくったんや』って。私にも『カツラどよさ』って。そこまで気使ってね。今は私が（カツラを）預かってます」としみじみと語った。

　明徳商業高（現在は京都明徳高）時代はソフトボール部に所属していた２人。部活帰りにパン屋に通っていた話題にも触れ、くるよは「行き帰りに食べてた。めちゃくちゃ食べたもん。（ソフトボール部での）練習がきつかったから、おなかがもたなかった」と笑いを交え話し、「いくよさんは大体センター。名選手やった」と青春時代を振り返った。

　番組では、いくよさんにかわいがられたチュートリアルら後輩芸人からのコメントも。さらに、指揮者の佐渡裕も「高校３年生のとき、発表会がありまして。いくよさん、くるよさんから（ラジオの）インタビューを受けて大変興奮したのを覚えてます」とコメントを寄せた。

　番組終盤では、あらためてくるよが、いくよさんにメッセージ。涙で震える声で「いくよちゃん今、どの辺り。これからはガマンせんと。いつも２人の言葉は『明るく楽しく元気にやろう』と。ほんまにありがとう。天国にまっすぐまっすぐ行ってや」との言葉。リスナーに向けては「私、頑張っていきます」といくよさんとの日々を胸に笑いを届けることを誓っていた。

　同局では、これまでコンビで「よしもとハッピーアワー～いくよくるよのどやさマンデー～」にレギュラー出演。生前最後となった収録は４月２７日。その模様が１、８日に放送された。１３日には、くるよがいくよさんの遺影をスタジオに持ち込んで収録に臨んでいた。