腹話術の第一人者、川上のぼるさん死去

 日本の腹話術の第一人者で、NPO法人「日本腹話術師協会」の名誉会長・川上のぼる(本名・川上登)さんが7日午後10時17分、心不全のため、大阪府茨木市の自宅で亡くなった。83歳だった。川上さんは2年前から脚を悪くし、自宅で療養中だった。通夜は9日午後7時から、告別式は10日午前11時から、大阪府茨木市東宮町7ー6 セレモール花廣で。喪主は長男の川上優(かわかみ・まさる)氏。

 川上さんは腹話術において、日本の第一人者として知られ、相方の「ハリス坊や」を操り、1950年代からテレビの創成期に活躍。朝日放送(ABC)の人気番組「スチャラカ社員」などテレビや舞台で人気を博した。

 川上さんの次男で、弟子の腹話術師・川上じゅんは、所属事務所を通じ、「父であり師匠の川上のぼる  身内には厳しい人でしたが…誰からも好かれる優しい思いやりのある師匠でした。腹話術の技術的なことは、ほとんど教えてもらってませんが、ネタを見てもらいアドバイスをもらうことはありました。腹話術界のパイオニアであり、タレントとしても人気のあった親父です。追いつくことはできないかもしれませんが、精進努力して、腹話術師・タレントとして頑張ります。」とのコメントを発表した。

 川上じゅんは大学在学中に、父・のぼるさんに弟子入り志願したが断られ、卒業後、衛生検査技師、トレーナーなどとして病院に勤務したほか、プロボクシングのレフェリーも務めた異色の経歴を持つ。1997年、父のもとに正式に弟子入り。98年、38歳でプロデビューした。

編集者のオススメ記事

おくやみバックナンバー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(おくやみバックナンバー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス