０４年アテネ五輪陸上男子ハンマー投げ金メダリストの室伏広治（４０）が１２日、日本人の一般会社員（２８）と結婚した。所属先のミズノが発表した。ミズノによると、会見の予定はなく、相手の女性は妊娠はしていない。室伏は現役として活動を続ける一方、２０年東京五輪の競技運営計画の責任を担うスポーツディレクターも務めており、多忙な“鉄人”が力強い生涯の伴侶を得た。

　世界の鉄人が、ついに人生のビッグスローを決めた。室伏が、報道各社へ書面で入籍を報告した。「本日２８歳の日本人の一般会社員の方と、入籍いたしましたことを報告させていただきます。相手の女性とは知人の紹介により知り合いました。性格は大変明るく穏やかで思いやりがあり、よきパートナーとして人生をともに歩んで行きたいと思います」と、喜びをつづった。

　ミズノによると、本人による会見の予定はない。挙式、披露宴について、室伏は「時期や、どのような形で行うかは検討中」とした。

　１０月に４１歳になる室伏は、現役の選手である一方で、２０年東京五輪の競技運営責任者であるスポーツディレクターや、昨年就任した東京医科歯科大の教授として多忙な日々を送っている。ミズノによると、２１連覇がかかる６月の日本選手権（新潟）の出場については「まだ検討中」としたが、本人は１６年リオデジャネイロ五輪への出場を視野に入れている。

　「安定した環境の中、２０２０東京オリンピック・パラリンピックの成功に向けて、重責をしっかりと果たしたいと思います」。生涯の伴侶という最高のバックアップを得た鉄人は、２０年の夢舞台成功に向け、選手として裏方として、さらにパワフルに活動していく。