投石にカミソリ入り手紙…金八先生時代

 我が家の猫3匹は自由気ままに日なたぼっこを楽しみスヤスヤと寝息をたてています。それに比べてみると、ドラマ「3年B組金八先生」第2シリーズ(TBS系、1980年10月~81年3月放送)の生徒役だった当時の私たちは、今思えばまるで“檻(おり)の中のサル”状態でした。

 「金八先生」の人気は第2シリーズに入っても衰えることなく、その内容が校内暴力を扱っていたこともあり、反響は大変なものでした。平均視聴率も何度か30%を超えましたが、当時の中学生だけの視聴率でいうと90%を超えていたかもしれません。同世代の方がいまだに思い入れがあるのは分かりますね。

 そんな状況での撮影は、ロケバスでの移動中もカーテンを閉めて、外からばれないようにするのが鉄則という時代でした。東京・荒川の土手のロケ現場には、たくさんの人だかりができ、ガードレールはファンの方々からのメッセージや落書きであふれていました。また、当時はテレビ局の入り口にもファンの学生たちが殺到し、その騒ぎが収まるのをテレビ局の中でじっと見つめていた私たちは、まさに“檻”の中にいるようでした。

 そのファンの方々のお目当ては、当時爆発的な人気を博していたヒロ君(沖田浩之さん)です。そして私はそのヒロ君と互いに恋心を寄せ合っているような幼なじみという設定でしたから、とにかく同世代の女の子には嫌われましたね。石を投げられたりもしました(笑)。放送される度に、私、また嫌われるなって、覚悟をする日々でした。当時は今みたいなネットの中傷はありませんが、その代わりカミソリ入りの手紙が流行でした。どちらがきついですかね。

 実は金八先生出演までの経緯は1年越しでのものだったのです。まずは第1シリーズ(※1)でも送辞を読む在校生役での出演が決まっていたのですが、撮影当日にカットになってしまい、幻の出演でした。次の「1年B組新八先生」(※2)のオーディションに挑んだ際には中学1年生役にしては“大人びている”という理由で半年待ち、第2シリーズ出演となったのです。とても貴重な経験をさせていただきました。

 ※1 79年10月~80年3月放送。杉田かおる、鶴見辰吾、三原じゅん子、小林聡美、後の“たのきんトリオ”田原俊彦、野村義男、近藤真彦らが出演。

 ※2 岸田智史主演で80年4~9月放送。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

川上麻衣子の猫、ときどき女優最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス