吉永小百合の絶賛、二宮和也は大テレ

 女優の吉永小百合(70)が22日、都内で主演映画「母と暮せば」(12月12日公開)の完成披露試写会に出席した。

 山田洋次監督(84)の新作で、原爆投下3年後の長崎を舞台に、原爆で亡くなった息子(二宮和也)の亡霊と過ごす母(吉永)の姿を描く。1200倍の倍率となったこの日の試写会は、山田監督のこだわりで、通常のデジタルではなく、フィルム上演された。

 吉永は、子供を失った悲しみを表すために、映画の中で初めて「ため息をつく」という表現に挑戦したことを明かし、「どうしていいかわからない悲しみを表現するのも初めてでした。監督のタクトを必死で見つめてやりました」と撮影を振り返った。

 二宮は「緊張感と、独特の空気に慣れるのに必死でしたが、小百合さんに柔らかくやっていただけてありがたかったです」と吉永にあらためて感謝。吉永は「二宮さんは監督からの難しい注文をひょっと受け止めて、次のテストではできている。軽やかでリズム感がいい。まるで『フェアリー(妖精)』のようでした」と絶賛。二宮は「即刻『フェアリー和也』に改名しようと思います」と大テレだった。

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