亡くなった人気シンガーソングライター ドキュメンタリーで死の真相が明らかに!?

 シンガーソングライターのカート・コバーンさんの死の真相を、BBC制作のドキュメンタリーが解き明かすという。

 ニルヴァーナのフロントマンでグランジの開拓者だったカートさんは1994年4月5日銃で自ら頭を撃ち27歳で死亡、現場となったシアトルの自宅からは遺書が見つかっていた。カートさんの死については長年、他殺とする陰謀論や、死に至った原因として妻でホールのフロントウーマンだったコートニー・ラヴに責任を問う声が上がっている。

 そして悲劇的な死から30年が経過した今、BBCがカートさんに関する一連の番組を告知、その中の1つ、タッチダウン・フィルムズ制作の1時間のドキュメンタリー『モーメンツ・ザット・シュック・ミュージック:カート・コバーン』ではカートさんの死にまつわる神話や伝説を終わらせることを目的にしているという。

 来月の週末にBBC2とiPlayerが公開する同番組についてプレスリリースは「パワフルでレアな過去の記録を通してイギリスのテレビでは未見のものを独占してお届けします。『モーメンツ・ザット・シュック・ミュージック:カート・コバーン』はコバーンさんが自ら命を絶った1994年の悲劇的瞬間までの日々に関する理屈抜きの説明となります」と発表している。

 一方BBCポピュラー・ミュージックTVのトップ、ジョナサン・ロザリー氏は、「カート・コバーンさんの人生と死は、彼が亡くなってから神話と伝説に代わりました。このドキュメンタリーは周囲にいた人々が直接語ったもの、その場で撮影された動画をもとに、その瞬間の謎を解こうとしています」と語った。

 シアトルの地元ファンが撮影した動画、当時の記者からの素材をもとに制作された同番組、カートさんに何が起こったのかをそのまま視聴者に届けるという。

 更に、セキュリティシステムを設置するために自宅を訪れた際に死亡したカートさんを発見した電気技師の反応や、現場を訪れた警察からの文書、混乱や絶望を捉えたファン撮影の動画、シアトルで行われた通夜でコートニーがカートさんの遺書を何千人の前で読み上げる音声、そして死の数か月前のカートさんのインタビューなどが公開予定となっている。

 現在でもレイク・ワシントン・ブールバードにあるカートさんの元自宅にはファンが訪れ、花を添えたり、ベンチにニルヴァーナの曲の歌詞を刻むなど、思い思いに過ごす姿がある。

 同番組の他にもBBCはニルヴァーナとイギリスの繋がりを追った『ホエン・ニルヴァーナ・ケイム・トゥ・ブリテン』を再放送する予定だ。

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