蒼井優 鈴木杏に比べ自身は「山ザル」

舞台あいさつを行った(左から)岩井俊二監督、蒼井優、鈴木杏=東京・新宿
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 女優の蒼井優(29)と鈴木杏(27)が12日、都内でアニメ映画「花とアリス殺人事件」(20日公開)の完成披露舞台あいさつに岩井俊二監督(52)とともに登場した。

 岩井監督が2004年に公開した実写映画「花とアリス」の前日譚(たん)をアニメで描いたもので、実写版で主演を務めた2人が声優を務めた。11年かけ作品を完成させた岩井監督は「感無量」と会場を見やった。

 実写版当時は同じ高校の先輩後輩だった蒼井と鈴木。蒼井は「その後もずーっとずーっと友達。家族みたいなもの。杏のいない人生なんて考えられない」と今も親友であることを明かし、「当時、杏はすでに女優さんで、私は山ザルみたいだった。対照的だったから仲良くなれた」と振り返った。

 鈴木も「こうやって3人で今ここに並べるなんて夢みたい。優ちゃんはあらゆるものをめった打ちにしていく開拓者みたいだった。私の人生に大きな新しい風を吹かせてくれた。優ちゃんがいると思うと頑張れた」と蒼井への思いを口にしたが、「私が化粧してると笑うんです。2人でいるときはいつもスッピンだから。私も優ちゃんがキレイにしてるのを見ると『ウソつけ!』って思う」と親友ならではの暴露も。

 蒼井が「本当なら篠田昇さんに見ていただきたかった。きっと空の上から見てくれてると思う」と04年に死去した実写版の撮影監督・篠田昇氏を思い涙ぐむ場面もあった。

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