９日に放送されたＮＨＫ連続テレビ小説「虎に翼」では、寅子（伊藤沙莉）らが２回目の高等試験（司法試験）に挑む姿が描かれた。

　この日の「虎に翼」では、いよいよ２回目の高等試験が行われる。帰国を余儀なくされた香淑（ハ・ヨンス）、家を守るために結婚させらる涼子（桜井ユキ）、夫に離婚届を出され、三男を連れて家を出た梅子（平岩紙）の分まで、寅子、よね（土居志央梨）、轟（戸塚純貴）は試験に臨む。

　１次試験は寅子もよねも轟も、そして寅子の家で書生をしている優三（仲野太賀）も合格。ここぞという場面で緊張し、腹痛に悩まされ続けた優三だったが、寅子の変顔のおかげでまずは最初の関門を乗り越えた。

　満を持して臨んだ２次試験。直前で寅子は６日も早く月経がきてしまい、生理痛の痛みに悩まされる。寅子の体調を気遣う優三は心配する寅子の家族に「会場まではぼくが付き添いますから」と約束。果たして寅子は生理痛でいつもの元気がでないまま口述試験に臨むが、不本意だったのか帰宅直後に自室で泣き崩れてしまう。

　そして迎えた合格発表。生理痛で本来の力が出せなかった寅子が合格するも、腹痛を乗り越えた優三は不合格。優三は、直言とはるへ「もうこれで終わりにします」と司法試験を断念すると宣言。直言はもったいないと受験継続を勧めるも、優三は「今年は寅子さんのおかげで勉強もはかどった。腹も下さず全力を出し切った」といい、それでも合格できなかったため「もう、潮時です」。はるは「よくここまで頑張りましたね」と優しく労う…。

　ネットも優三の決断に「生理痛に苦しみながらも合格できた寅子に『体調不良は言い訳にならない。あれは己の実力不足』と実感して諦めがついたのかもしれない」「優三さんのような心優しい人にこそ番人になってほしかった」「優しい顔で『おめでとうとらちゃん』と言える優三の優しさよ」「優三さんが毎回腹下すのも、生理と同じく努力とは無関係のハンデなんだ。よく頑張ったよ、優三さん」など、さまざまな声が寄せられていた。