アングラ演劇の旗手で、日本の演劇界に大きな影響を与えた唐十郎さん（から・じゅうろう、本名大鶴義英＝おおつる・よしひで）さんが４日、都内の病院で亡くなったことが５日、主宰する劇団唐組の公式サイトで発表された。８４歳。唐さんの代表作「泥人魚」などに出演した女優の宮沢りえが同日、自身のインスタグラムのストーリーズを更新し、唐さんの急逝を悼んだ。

　宮沢はストーリーズ、唐さんとの２ショット写真を投稿し、「唐さん、さようなら。唐さんの作品に出会えた事は、私の、人生の、最高の、宝物です。これからも、大切に、大切にします」と思いをつづった。

　宮沢は２０１２年に「下谷万年町物語」で唐さんの作品に初出演。その後、１３年の「盲導犬」、１６年の「ビニールの城」、そして２１年には１８年ぶりに再演された「泥人魚」に出演し、話題となった。