吉村知事「何とか重症病床増やして下さい」 病院個別訪問し直談判

 大阪府の吉村洋文知事が16日、テレビ大阪「やさしいニュース」に生出演。この日新たに判明した新型コロナウイルスの感染者が「1209人、過去最多です」と発表した。4日連続で新規感染者が1000人を超え、過去最多を更新し続けている。16人の死亡が確認された。

 大阪府では15日時点で、重症者が261人となり、軽症・中等症患者受け入れ病院で患者が重症化しても転院させずに、そのまま治療して対応しているケースが35人に。コロナ対策の指揮を執る藤井睦子・健康医療部長が「災害レベルの緊急事態」と表現する感染状況、医療体制のひっ迫度となっている。

 吉村知事は16日、府内の複数の重症病床患者を受け入れている病院を個別に訪問。医療従事者の話を聞くなどした上で、改めて重症病床確保の要請をしたことも明かされた。

 「どの病院さんも、本当に命を救うために一生懸命やっていただいている。その中で、重症病床の現場で起きていることだったり、1番難しい課題である人員(マンパワー)の確保などを(話を聞いた)。『なんとか(重症病床を)増やしてください』とお願いしに行き、それぞれの事情がありながらも、多くの病院から『できる限り頑張ります』とご回答を頂いた。1病院、1病院、お願いしていくしかない」と話した。

 府内には約500の病院があり、コロナの重症病床を確保しているのは25病院であることも説明。コロナ重症センターも含め26カ所で対応しているが、「力のある中等症患者受け入れ病院で、重症化した場合は、そこで人工呼吸器をつける、重症者の治療をする…これをお願いせざるを得ない状況になっています」と強い危機感で訴えた。

 すでに国とも連携し、看護師の派遣の方向で話が進んでいることも明かした上で、「人工呼吸器を扱える、コロナの患者さんを扱える看護師さんはもともとそんなに多くないですから、非常にマンパワーは厳しい」と説明。「医療従事者の方は、命を救う活動をしていただいている中で、お1人お1人、皆さんの行動にかかっています。不要不急の外出の自粛、基本的な感染対策の徹底を、ご協力をお願いします」と改めて府民の協力を呼びかけていた。

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