恒例の「チャリティマラソン」を断念する今年の日本テレビ系「２４時間テレビ４３」（２２、２３日放送）で、シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん（４８）が中心となって「募金ラン」が実施されることが分かった。１６日に放送された「行列のできる法律相談所」内で発表された。

　同局は３密回避や熱中症対策に配慮し、集団感染などの対策を十分に行って実施するとしている。走行周回に応じてランナー自らが募金を積み上げていく、新たな“ラン企画”で、例年とは違い、深夜帯のランは中断する。

　安全面を考慮し、場所は公道ではなく、私有地の１周５キロのコース。１周ごとに、ランナーが１０万円を募金する。走れば走るだけ募金額が増えていくという部分は、高橋さん自ら提案したという。

　ともに挑戦する“チームＱ”も結成。すでに自ら声をかけるなどしたアスリートや女優ら４人が、企画に賛同して練習をスタート。さらに著名人の立候補ランナー１人を１７日まで緊急募集する。高橋さんを含め６人となるチームの顔ぶれは放送当日に発表される。

　シドニー五輪から２０年という節目にコロナ禍に直面した。「走れることはありがたいということなんだ」と実感しているという高橋さんは、「走ることで恩返しができればと考えていた。走ることでこんなに募金させていただけます、という思いを届けられたら」と意気込みを口にしている。

　今年はメイン会場の両国国技館も無観客で実施されることがすでに発表されている。