【SMAP検証】メンバーへの負担まで考えながら踏ん張っていたSMAPファン

 【SMAP解散企画・SMAPとファン】 

 「SMAPは大人の女性が好きになっていい最初のアイドルだった」と、この一年、私はあらゆる媒体で書いたりコメントしたりしてきた。私も来年で還暦なので、年長ファンの一人ではあるのだが、たとえば名古屋の稲垣吾郎ファンでオフ会に度々招いてくださる女性はアラウンド古希。

 以前マネジャーさんに聞いたところ、コンサートにお見えになる方の最年長は80歳代後半なのだという。

 今年、ワイドショーの街頭インタビューなどでSMAPファンの皆さんが何度も心中を告白した。そりゃあ10代、20代の方もファンには間違いないのだろうし、SMAPの曲や、その存在に「勇気づけられた」「元気をもらった」という人たちの中には、東北や熊本といった被災地の子供さんたちや、若きパラリンピアンの皆さんも大勢いらっしゃる。

 だが、森且行の脱退、稲垣吾郎、草なぎ剛の事件というSMAP最大のピンチを共に乗り越えてきた大人のファンのガッツはハンパない。

 今年、SMAPにまつわる本当にさまざまな報道が溢れた中、ファンの皆さんは不安や心配を抱えながら本当に踏ん張ったと思う。なぜ、このように、ありとあらゆる報道が出たのか。答えはカンタン。まず、私も含め、記者たちの誰もが彼らに「真実」をインタビューできていない。だから、昨夏頃からマスコミでは流れていた“あることないこと”、いや、“ないことないこと”かもしれないウワサを異なるタイミングで耳にした人たちが今年初め一斉に書き始めたために正反対のことを書くメディアも現れて、マスコミも混乱したが、ファンの皆さんの心は大きくかき乱された。

 多くのファンの方と実際お目にかかりもしたし、お話をさせてもらったが、彼女たちは異口同音に、メンバーを信じる気持ちを語り、「諦めません」と強い意思表示をした。「メンバーの本当の気持ちを聴きたい」…しかし、それがなかなか叶わず、ファンの皆さんはあらゆる行動に出始めた。もっとも大きなものは、「花摘み運動」と呼ばれた『世界に一つだけの花』のCDを改めて買うことだろう。私がよく知るファンの一人は「いまでも週に2枚ずつ買い続けて知り合いに配っています。皆さん、喜んでくださる」そうだ。

 果たして『~花』は9月9日のデビュー記念日に出荷数でトリプルミリオンを達成。12月に実売でも達成し、その日、香取慎吾は自身がMCを務める『SmaSTATION!!』(テレビ朝日)で花が刺繍されたジャケットに王冠のピンブローチを着けて出演。ファンの皆さんの想いがメンバーにしっかり伝わっていることがわかる忘れられない場面の一つだ。

 37万人以上の直筆署名を集めた存続を希望する署名活動も含め、「メンバーにプレッシャーをかけていないか」「負担になってやしないか」まで考えながら踏ん張っているSMAPファンは本当にすごい。

 今年私はSMAPファンの大ファンになった。(放送作家・山田美保子)

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