ジブリ魂受け継いだ 米林宏昌監督、退社後初の作品「メアリと魔女の花」来夏公開

 スタジオジブリでアニメ映画「思い出のマーニー」(14年)を手掛けた米林宏昌監督(43)と西村義明プロデューサー(39)が15日、都内で、新作アニメ映画「メアリと魔女の花」を来夏に公開することを発表した。

 13年9月に宮崎駿監督(75)が長編からの引退を発表。ジブリは社員だった製作部門のスタッフを解散させた。米林、西村両氏も14年末に退社。西村氏の新スタジオ「ポノック」にスタッフを集め新作に取り組んできた。

 本作のために集まった製作スタッフは8割がジブリ出身で、西村氏が「米林監督のジブリ人生の全てを注ぎ込んでもらう」と意気込む、実質的な“ジブリの新作”とも言える作品になりそうだ。

 ジブリでの米林作品は「借りぐらしのアリエッティ」(10年)が興収92・6億円、「マーニー」が同35・3億円を記録。西村氏が「ジブリの血みたいなものが受け継がれていると思う」と語る“ジブリ魂”を込め、英児童文学を映像化する。文学的だった「マーニー」から一転、米林監督の得意な、アクション性の高いファンタジー作品だという。

 西村氏によると、ジブリの宮崎氏、鈴木敏夫プロデューサー(68)は「覚悟を持って作れ!!」とエール。宮崎氏は「うれしい」と喜び、高畑勲監督(81)も「面白いなぁ。僕と宮さんが『ニモ』って映画でやろうとして実現できなかったことをやろうとしている」と“幻の作品”を引き合いに褒めたという。

 メアリがほうきで空を飛び、謎の生命体が登場する映像も解禁。「麻呂」の愛称を持つ米林氏は「宮崎監督に期待してもらってる作品を作っているんだと気を引き締めている」と燃えていた。

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