銀シャリ“大本命”重圧に負けず頂点 悲願のM-1王者…涙のんだ昨年のリベンジ

 若手漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2016」の決勝戦が4日、東京・テレビ朝日で行われ、05年結成の銀シャリが12代目王者に輝いた。3大会連続となった決勝では最高得点をマークし、昨年に続いて最終決戦に進出。審査員5人中、オール巨人(65)らから3票を集めて3503組の頂点に立ち、賞金1000万円を獲得した。

 大本命と目されていた銀シャリが、2年越しの栄冠をつかみ取った。優勝を決めた瞬間は、2人でしっかりと抱き合い、ただただ笑顔。苦労人らしい涙は見せなかった。

 激戦を制し、V会見に臨んだツッコミの橋本直(36)は「本当に疲れましたね…」と充実感たっぷり。「M-1に優勝したいと思って芸人になったので、超ハッピーですね」と満面の笑みで語った。

 決勝の1本目では、“鉄板”の「ドレミの歌」ネタで堂々の1位で通過。最終決戦では、自ら選んだ大トリで、まったくリズムの違う「雑学」ネタを披露。昨年の最終決戦では「2本目がディフェンシブになってしまった」(橋本)との反省から、あえて趣向を変えて勝負した。

 それが奏功し、6年ぶりに審査員を務めた松本人志(53)が「今までで一番の僅差」という接戦を制した。橋本は「2本目に関しては、僕ら的に『しゃべくりで行くぞ』という表明。ポリシーを詰め込んだネタやったんで、賭けやったんですけどうれしいです」と誇らしげに語った。

 ボケの鰻和弘(33)は「僕の実家は貧乏なんですけど、優勝した瞬間『これで一生食える!』と思いました」と冗談めかした。すでに関西ではテレビ5本、ラジオ1本のレギュラーを持つ売れっ子だが、今回の優勝で全国的な知名度も急上昇が見込まれ、近い将来の東京進出も視野に入れているという。

 それでも“漫才ファースト”の思いは変わらない。橋本が「漫才が基盤なので、永遠にやるとは思います。誰にも邪魔されない聖域なので、常に舞台は立ち続けると思います」と宣言すれば、鰻も「チャンピオンという称号ができたので、これからいろんな漫才に挑戦できると思います」と気合十分。昭和の漫才レガシーを引き継ぐ2人が、新たな伝説の第一歩を刻んだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス