橋下氏VS中山議員「覚醒剤発言」訴訟 双方争う姿勢崩さず

 前大阪市長の橋下徹弁護士らが、自民党大阪府連会長の中山泰秀衆院議員が大阪市との公式会議で述べた「覚せい剤」発言によって名誉を傷つけられたとして、1000万円の損害賠償を求めた訴訟の弁論準備(非公開)が19日、大阪地裁で行われた。

 双方の代理人が出席し、橋下氏側が提出した書面の確認作業などを行い、約10分で終了した。

 終了後、中山氏の代理人は、橋下氏側が主張している「名誉毀損」の部分において、争う姿勢を改めて示した。また、橋下氏は、中山氏の発言に対してツイッターに「中山泰秀アホボンが、また大失態をやらかした」「日本一無能なピーマン政治家」などと記しているが、これに対して中山氏の代理人は「特に訴訟の対象になっているわけではない」とした。

 訴状では、中山氏が今年6月12日の自民党と大阪市の「国家予算要望説明会」で、多数のメディアの前で「前の市長の秘書だったかと思いますけど、報道で知ったが、覚せい剤で逮捕されたというのは本当ですか」「市議団の方は当時、質問なさってましたか?」などと発言したと指摘。

 中山議員が重職にあることを挙げ「この発言を聞いた通常人なら、橋下氏が不適切な人材登用を行った任命責任を問われ、厳しく非難されるべきとの印象を強く受ける」とし、「誤った印象の流布」「社会の評価を大きく損なうもので、受けた被害は甚大」としている。

 橋下氏の代理人は、この日、中山氏が、「覚せい剤」発言の念頭に置いている人物と2012年に大阪市役所の市長室付近で遭遇したことがある旨を主張していると説明。そのうえで、この点において双方が、事実関係を争っているとした。

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