豊洲問題で都が検証報告書公表  「盛り土なし」段階的に決定だった

 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の建物下に土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で、小池百合子知事は30日、担当部局「中央卸売市場」が2008年10月~13年2月にかけて、段階的に盛り土をしない方針を決定したとする検証報告書を公表した。組織内の連携不足で、地下空間の情報が共有されなかったと分析する一方、設置を決めた責任者は特定できなかった。

 小池知事は報告書について「一定の評価をするが、十分ではない。もう一歩、二歩前に進めるために情報収集し、ヒアリングを重ねていきたい」と述べ、近く公益通報制度を導入する考えを示した。

 報告書では「縦(上司と部下)、横(職種間)、前後(前任者と後任者)の連携不足が生じた」のが問題を引き起こした原因としている。

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