カカオの健康効果に新展開 大腸がん「リスク下げる可能性」

 継続摂取で善玉菌「フィーカリバクテリウム」が増加することが分かった高カカオチョコレート
 古賀仁一郎帝京大学准教授
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 血圧抑制や認知症予防、善玉コレステロール増加などの健康効果が注目されているチョコレートのたんぱく質「カカオプロテイン」に、大腸がんを予防するなどの新たな健康効果があることが明らかになった。

 29日に都内で行われたセミナーで、帝京大学理工学部バイオサイエンス学科の古賀仁一郎准教授が、カカオプロテインの摂取により大腸がんや炎症性腸疾患などの予防効果がある可能性を発表した。

 古賀准教授が株式会社明治と産学共同研究している「チョコレート摂取による腸内環境改善効果の探索的研究」で分かったもので、この研究では昨年、高カカオチョコレートを継続摂取することで、便通が改善することを発表している。

 古賀准教授は、この研究をさらに進め、高カカオチョコレートを摂取することで腸の中の善玉菌「フィーカリバクテリウム」が増加することを世界で初めて発見。「フィーカリ-」は、がん細胞増殖抑制、炎症性腸疾患予防などの働きをする短鎖脂肪酸の一種・酪酸を生成するため、「大腸がんや潰瘍性大腸炎、クローン病、糖尿病のリスクを下げる可能性がある」とした。

 チョコレートは体にいい、というのは今や常識。高カカオチョコレートの摂取は医療費削減にもつながりそうだ。

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