人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」（「こち亀」）の最終回を載せた「週刊少年ジャンプ」とコミックス第２００巻が１７日、東京都内などで同時に発売された。１９７６年から休みなく４０年続いた連載の終幕に、惜しむ声が広がった。

　漫画の舞台となった東京・亀有の書店では、作品を買い求める愛読者が途切れず、在庫完売の書店が相次いだ。「ＴＳＵＴＡＹＡ亀有店」ではコミックス約４００冊を午後５時までに売り切り、急きょ系列店から運び込んで販売。ジャンプも完売した。「ブックスキデイランド亀有店」でも、約３００冊ずつ用意したジャンプとコミックスが夕方に完売。九州の友人に「最終巻は亀有で買って」と頼まれた客もいた。

　亀有では９０年代、元気をなくした商店街を後押ししてくれたのが作者の秋本治さんだった。「こち亀」の登場人物の像があちこちに建ち亀有駅周辺は人気観光地に育った。