高畑淳子会見・一問一答(4) 高島礼子からの激励については答えず

 女優の高畑淳子(61)が26日、都内のホテルで会見を開き、強姦致傷の容疑で逮捕された息子で俳優の高畑裕太容疑者(22)について謝罪した。会見の予定時刻が過ぎても質問すべてに高畑は回答。ドラマ「女たちの特捜最前線」で共演し、当時、夫の高知東生被告が逮捕された高島礼子から激励を受けたか、との質問も受けたが「この場で申し上げてはいけない」と答えた。

 【以下、会見一問一答の要旨】

 (司会者から予定時間を超過したと告げられ)「いえ、全てのご質問にお答えしたいと思います」

 -裕太容疑者の罪状については弁護士の説明は。強姦致傷という容疑だが、すべてを認めているか。

 「そのことは皆さま方の方がずっとお詳しくていらっしゃると思うんですが…。この場ではしゃべることができないと思います。私もたびたびこのような会見を一視聴者として見ている時に、ぐずぐず(として)言わないんだろうと思っていましたが、世の中には私どもの知り得ないルールがあると今回、本当に初めて知りましたので、その辺はご容赦ください」

 -裕太容疑者から被害者への謝罪は。

 「はい、もちろんです。申し訳ない、申し訳ないと繰り返すばかりでした」

 -申し訳ない、という以外に裕太容疑者が話した言葉は。

 「仕事のご迷惑をかけたと申しておりました。言ってはいけないんでしょうけど…死のうと思った、みたいなことは言っていましたね。あとは震えて泣くばかりで、理路整然と何がどうで、どうでということを言える状態ではなく、仕事のご迷惑がどうなっているかというのを自分の中で整理して、どれだけのことが外で起きているかを聞くのが…。自分が何かを言うより、外のことを把握しなければいけないということ。相手のご迷惑もそうですが、そのご迷惑を気にして聞いているという状態でした」

 -成人男性の親として、会見を開いたり、自身の仕事の対応をしたりすることを親としてどう考えるか。

 「成人した男性ではありますが、私どもの仕事をさせていただいておりました状態が、22歳の成人男性のしたことですからと切り離せる仕事の仕方ではなかったように思いますし、8月23日から家の前にもたくさんの方がいらしていますし…。それも含めて、この場でご報告しなければ近隣の方々へのご迷惑がありますし、それは(質問は)親が出てくるべきことではないのではということですよね…」

 -親として、息子にどう対応するか。

 「(今やるべきことの)次にやらなければならないことだと思っていますし、まずは皆さまにご報告と、とにかくご迷惑をおかけしたことを、ひとつして。これはずっと続くことですから、そのことを頭で整理して、最終的にどんなことがあっても、どんなに…申し訳ないことをしたとしても、私は親として最後まで、守るとかガードするということではないですけど、親でいるということが最後の最後に来ると思っています。それも自分の中でよく整理できていないので、ちゃんと申し上げられなくてすいません」

 -裕太容疑者の女性好きのキャラクターは誇張なしだったか。

 「そのように思っています」

 -そのまま活動することへの不安は。

 「それは正直、ないわけではございませんでした。ただ、そのままかと言うと、私どもはバラエティー、トークショーに携わらせていただいておりますので…。そのままか、というご質問にはちょっと答えが違っているかもしれませんけど…。そうですね。危ぐはありました」

 -被害女性と示談のお考えは。

 「それは…この場で申し上げることができないことになってしまうと存じます」

 -ご自身の仕事について。年内は舞台を務めた後、活動自粛などの選択肢は。

 「先ほども申し上げましたが、私の思いと、こういう風に整理しておりますが、私を支えてくださるたくさんのスタッフにとっては、私個人で判断してはいけない要素もあります。すべてのことにおいて彼らが日々、まい進してくれていることもございますので、ここで自分の意見だけを申し上げることは適切ではないと思っておりますので、ご容赦ください」

 -裕太容疑者を、いつか芸能界に戻してあげたいか。

 「してはいけないことだと思っています」

 -裕太容疑者が罪をつぐなっていく中で、どう生きていってもらいたいと。

 「自分のやってしまったことを、しっかりと自覚し把握していくことがスタートだと思っています。ご迷惑をかけてしまった方々への事実、被害者とされる方へのどれだけの思いをさせてしまったかを自分の心の中に植え付けるか。それを確認して抱えることが一番だと思います。(その後は)考える余裕がありません。すいません」

 -裕太容疑者の「死のうと思った」という言葉を聞いて何を感じたか。

 「そんなことを思うなら、こんなことをしてはいけないと思いましたけど…」

 -ご自身の体調は。

 「…。大丈夫です」

 -芸能界に裕太容疑者を入れたことへの後悔はあるか。

 「芸能界に入ったからということではないように思います。芸能界に入ったからこういうことをしたとか、つなげてはいけないと思っておりますし、本当に一瞬ではありましたけど、たくさんの方にかわいがっていただきまして、お力添えをいただいておりましたことに感謝を申し上げる次第です」

 -下積みをさせればよかったと思うか。

 「(芸能界入りについて)私が後押ししたということは一切、ございません。一緒に出る時には(共演を)拒否はしなかった。親子でもお子役さんでも、同じ役者は同じレールに立っていると思います。親だから共演するのは嫌だということはないんですが、後押ししたということは一切ないです」

 -本人はどう罪を受け止めるべきか。

 「大変なことをしてしまったんだということを何度も、何度も彼が自覚すべきだと思っています。ご迷惑をかけた方のことを頭の中で1日1万回思い出す。どんなに謝っても謝りきれないことをしたんだと、自分の頭の中で確認することだと思っております」(最後は涙で声を震わす)

 -群馬に裕太容疑者が行く際、家から歯ブラシを持っていったか。

 「家に歯ブラシが残っていたかですか?荷物の中にあったかどうかですか?知らないです。すいません。息子の荷物は(確認していない)」

 -裕太容疑者が迷惑をかけた仕事の件数はどれぐらいと把握しているか。

 「はい。10件以上だと思っております」

 -損害賠償というものに発展する可能性もある。対応の用意は。

 「それも本当に歯がゆいですが…。どちらかに行ったらお話しできますが、そういうことも言ってはいけないとは思いますが…。気持ちとしては何をしてでもという気持ちでおりますが、個人で思うことと、私も会社の中の1人の人間として考えなければならないこともあるので、ご容赦ください」

 -裕太容疑者の現在の交際相手はいるか。

 「ちょっと私には今のところ分からないです。(紹介された記憶はないか)はい」

 -ご自身は励ましの声を受けたか。

 「たくさんの方がご連絡をくださいました」

 -ドラマで共演した高島礼子さんも夫が逮捕されるなどあったが連絡は。

 「そういうことはこの場で申し上げてはいけないことだと思っております」

 -次の面会予定は。

 「平日、1日1組のみ3人ということですので。まずは、ご迷惑をおかけしたお仕事関係のことも含め会社関係の方に3人1組をご優先して差し上げないといけないと思いますし、私たちが心情的に会いたいという気持ちは後にしなければならないと思いますので、予定しておりません」

 -裕太容疑者の姉、こと美さんとのお話は。

 「姉はこの報道があった時に大泣きをしていましたが、やはり泣いている場合ではないと(思い直した)。まず謝る気持ちと、どうしていかないといけないかということを、事実を冷静に見ていかないといけないのだから。2人いますと、どっちかが泣いて、どっちかがしっかりしなきゃということを交互に訪れるのですが、今後のことの前に今やらないといけないことがあるのだから、『そうだね』とそれをお互い気づきながら。家族だけになりますと、違う気持ちが、息子への気持ちが出てくるんですけど。それはいけないんだよと。お互いに言い合って、それはだめなんだよということを、やっている感じです」

 (会見の最後に)「本当に長時間皆さまごめんなさい。ありがとうございました。申し訳ありませんでした。長くお待たせして、お時間いただきまして。本当に申し訳ありませんでした。失礼します」(関係者に手を取ってもらい退場)

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