舛添都知事、最後の登庁も無言

 政治資金流用問題などの責任を取り、舛添要一東京都知事が21日付で辞職する。同日は登庁しない予定。舛添氏は20日午後、無言で公用車に乗り込み、説明責任を果たさぬまま都庁を後にした。花束贈呈などもなく、見送ったのは知事補佐官ら幹部数人。舛添氏はこの日、午前10時前に登庁し、残務整理などをしたという。今後、6月分の給与約119万円、期末手当約381万円、退職金約2195万円が支払われる。

 都知事の任期途中での辞職は、国政に転じた石原慎太郎氏、医療法人グループから5千万円を受け取った問題で辞職した猪瀬直樹氏に続き3人目。14年2月から約2年4カ月の在任期間は猪瀬氏に次ぎ歴代2番目に短い。舛添氏の辞職で、この5年余りで4度目の都知事選となり、費用は50億円程度を見込む。

 舛添氏は、高額な海外出張費や公用車での別荘通いが公私混同と指摘され、政治資金の私的流用疑惑が次々に浮上。会見や都議会で曖昧な釈明に終始する姿勢に批判が収まらなかった。問題発覚後も、舛添氏は強い続投の意思を示し続けていたが、都議会で不信任決議案が可決される見通しとなり、辞職を決断。本会議で「これ以上都政の停滞を長引かせることは耐え難い」と述べた。その後、辞職会見を開かず、定例会見の出席も拒否し、報道陣の問い掛けにも一切答えていなかった。

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