清原被告 遅くとも08年から覚醒剤使用
覚せい剤取締法違反の罪に問われた元プロ野球選手・清原和博被告(48)の初公判が17日、東京地裁で行われた。検察側は懲役2年6月を求刑、即日結審した。
清原被告が覚醒剤の使用を始めた時期は、遅くとも現役引退した2008年過ぎであることが検察の冒頭陳述で分かった。
「本当は監督やコーチになりたかったが、どこも声を掛けてもらえず、心の隙間を埋めるために覚醒剤に逃げるようになった」
検察側が供述調書を読み上げる間、清原被告はうつむいて落ち着かない様子だった。
女性弁護人による被告人質問では、自らの口で使用開始時期を「引退して…少し先です」とし、「現役時代に使ったことは?」の問いには「ありません」と完全否定。しかし、ストレス、プレッシャーを解き放ってきた野球からの引退後、“誘惑”に負けたことを認めて声を落とした。
逮捕以来、覚醒剤に関する書物を読みあさった。怖さを認識したという清原被告は、声を震わせながら「一日一日、覚醒剤と向き合い、自分の寿命が来るまで闘い続けたい」と更生を誓ったが、容易ではない。覚醒剤は、他の薬物と比べ、摘発人数に占める再犯者の割合を示す再犯者率が6割超と高く、極めて依存性が強い。
警察庁によると、15年に覚醒剤が絡む事件で摘発されたのは約1万1千人。うち64・8%が再犯者だ。清原被告と同じ40代の再犯者率は72・2%に上る。
再犯者率は年代が上がるごとに高くなる。末端価格の相場が1グラム当たり約7万円とされ、経済的に余裕がある中高年が標的にされる点や、仕事や人間関係の悩みから逃れるために手を出す人が多いことが背景にあるためとみられる。
