ヒカシューからの抗議で曲名変更
音楽ユニット「水曜日のカンパネラ」が13年に発表した楽曲『ヒカシュー』が、ロックバンド「ヒカシュー」から抗議を受け、『名無しの権兵衛』にタイトルを変更したことを9日、公式サイトで明らかにした。-カンパネラ側はヒカシューのボーカル・巻上公一に「謝罪した」としているが、巻上はデイリースポーツの取材に「謝罪はされていない」とし、食い違っている。
-カンパネラが所属するつばさレコーズ関係者は9日、取材に対し「(ヒカシューの)巻上公一さんに電話で謝罪しました」とコメント。曲名はゲーム「伝説のオウガバトル」のキャラクター「ヒカシュー大将軍」から取った、と説明した。
一方、巻上は「謝罪はされていない」と否定。「同じロックフェスに出たこともある。一言言ってくれれば、こちらの対応も変わった」と対応次第では許諾も考えていたことを明かした上で、「誠意が感じられない」と怒り。「電話での応対のみで、あっさり名前変更を言ってきた。どうせならこだわりをもって(タイトルを)つけてほしかった」と話した。
ヒカシューは9日、公式ブログで「曲名として『ヒカシュー』を使用している件に関し、すこしばかり憤りを感じていました。同じ業態そしてジャンル、メディアも近接しているにも関わらず、彼らから何の相談もなく」と楽曲発表の前に連絡がなかったことを報告。「ヒカシューという名前はかなり特殊でオリジナルものです。結成40年近く使っていますが、類例はほぼ見当たりません」と楽曲がバンド名から着想された疑いが強いことを主張した。つばさレコーズには4月7日にタイトル変更を正式に要請したという。
一方、-カンパネラはタイトル変更について公式サイトで「同じ名称のため、誤認混同を避けるため、双方の立場を考えた上で決断致しました」と説明している。
水曜日のカンパネラは、女性ボーカルのコムアイ(23)を中心に結成され、13年にデビュー。コムアイはフジ系「ワイドナショー」にコメンテーターで出演している。
ヒカシューは1978年にボーカルの巻上公一を中心に結成された。