２００１年４月１６日に死去したシンガー・ソングライターの河島英五さん（享年４８）の没後１５年にあたる１６日、次女・河島亜奈睦＝あなむ（３６）が大阪市内でコンサート「あれから１５年。父の唄を、娘が歌う。河島英五＆河島亜奈睦スペシャルコンサート２０１６～生きてりゃいいさ～」を開いた。

　英五さんの遺作１４曲を披露。「生きてりゃいいさ」では、英五さんの映像と声を流し、父娘デュエットも実現した。亜奈睦の長女・あいるらちゃん（６つ）もステージで熱唱するなど、３世代で声を響かせた。

　ゲストには英五さんと交流のあった角淳一アナウンサー（７１）、歌手の堀内孝雄（６６）やギタリストの押尾コータロー（４８）が出演した。

　生前は阪神淡路大震災復興チャリティーライブ「復興の詩」などに力を注いだ英五さん。亜奈睦も１１年の東日本大震災を機に、東北地方で慰問ライブを開いている。２日前から九州・熊本で続いている大地震について「被災した方々に代わることはできないが、歌で寄り添うことはできる。九州でもライブをしたい」と意志を受け継ぐ決意を示した。

　この日は大分県在住の友人も来場する予定だったが震災の影響で欠席。「席が１つだけあいていて、そこに向けて歌った。余震で眠れない夜が続いているのは心が痛む。祈りの歌を届けたい」と話した。

　英五さんの妻・牧子さんによると、英五さんの遺志を継いだ慈善基金「河島英五基金」では九州への義援金も検討しているという。