リハビリ中の渡、自力で歩くまでに回復
俳優の渡哲也(74)が、放送開始から40周年を迎えるドラマ「大都会」の特別番組(BS11。4日、後8・00)で、同作について“最初で最後”のロングインタビューに応じたことが3日、分かった。同作は石原プロが初めて制作したテレビドラマ。昨年6月に急性心筋梗塞の緊急手術を受けてリハビリ中の渡だが、3月25日に都内の事務所で約40分間、当時を回想した。
当時を語れる数少ない証人として渡が一肌脱いだのは、5日からBS11で全132話が一挙放送(火、水曜、後7・00)されるのに合わせた直前特番だ。昨年11月、宝酒造「松竹梅」の新CM撮影で1日限定復帰して以来の仕事だが、顔の血色は良く、声も幾分通るようになった。
車イスを使わず自力歩行できるまでに回復した渡は、予定より1時間早く事務所入り。黒の上下スーツで「腹が出てるんで、すいません」と冗談めかしながら語り始めた。
2012年1月発売のDVD-BOXで特典本にインタビューが掲載されたが、関係者は「映像では最初で最後になるのでは」という。特に、故松田優作さんとのエピソードは衝撃的だ。
渡演じる黒岩部長刑事の部下・徳吉刑事役でPART2にレギュラー出演した優作さんは、撮影が早く終わった時、渡の自宅でたき火をしながらよく一緒に酒を飲んだという。
渡は「ほとんど優作にお説教されてました。『なぜ映画をやらないんだ。いつまで石原プロにいるんだ。早く辞めて映画に出た方がいいですよ』と」という仰天秘話を告白。「誰も言わないようなことをあいつは言ってくれましたね」と目尻を下げた。
他に故石原裕次郎さんやアクションの思い出も披露。石原軍団が裕次郎さんの別荘で大騒ぎするプライベート映像も初公開されるといい、見逃せない番組になっている。