巨泉 新たながん 体重47キロに

 2005年からがんと闘い続けているタレントの大橋巨泉(82)が鼻腔(びくう)内に新たながんが見つかり、抗がん剤と放射線治療を行っていることが24日、分かった。昨年11月の腸閉塞手術の影響もあり、ピーク時には80キロほどあった体重が、47キロにまで落ち込んでいる。大橋の弟で所属事務所社長の大橋哲也氏が明かした。

 巨泉は25日発売の「週刊現代」の自身のコラム『今週の遺言』で左鼻腔(びくう)内にがんが見つかったことを告白している。

 大橋社長によると、今年2月にまず抗がん剤治療、同月末から放射線治療を受けた。今後はがんと闘うのではなく、付き合っていくような治療を続けるという。

 05年の胃がん手術に始まり、13年の中咽頭がんなど、がんとの闘いが続いており、昨年11月には腸閉塞で手術。その後、体重は50・4キロに減少。一時は復活の兆しがあったが、再びがん治療が始まり、体重はさらに落ち込んだ。放射線治療後は、のどの渇き、体力や気力の低下など激しい副作用があり、食欲も落ちているという。

 左鼻腔内のがんは外科手術で取り除くことも可能だったが、タレントという仕事上、顔にメスを入れる手術という選択は避けたという。

 3月末の検査結果次第で、4月からは再び抗がん剤治療が始まる。巨泉はがんと“闘わない”ことを宣言しているが、大橋社長は「体力的にも手術は大変ですし、今後はがんを抑えながら“付き合っていく”ということですね」と兄の心境を代弁した。

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