天皇陛下 追悼式で「国民が心一つに」
東日本大震災の発生から5年となった11日、政府主催の追悼式が東京・国立劇場で開かれ、遺族や安倍晋三首相、天皇、皇后両陛下ら計約1090人が参列し、地震発生時刻の午後2時46分に黙とうした。
防災の調査や研究に携わる川崎市の木村正清さん(52)は、宮城県女川町の実家で両親を失った。跡形もなくなった実家で見つけためおと茶わんが唯一の形見。「地域防災に貢献できるよう全力を尽くすので、天から見守って」と呼び掛けた。
安倍首相は式辞で「被災者に寄り添いながら、魅力ある地方の創生につながるような復興を実現していく」と表明。天皇陛下は「困難の中にいる人々一人ひとりが取り残されることなく、一日も早く普通の生活を取り戻すことができるよう、これからも国民が心を一つにして寄り添っていくことが大切と思います」と述べられた。警察庁によると10日現在、震災の死者は1万5894人、行方不明者は2561人。復興庁によると震災関連死は3410人、全国で約17万4千人が避難生活を送っている。
