舘ひろしコラム(8)あぶデカ4人の力
【おれタチの言葉】13日の40周年ライブには、オンコ(浅野温子)が来てくれた。あいつがいると心強いよ。「あぶない刑事」もね、オンコとトオル(仲村トオル)と恭サマ(柴田恭兵)の4人が集まるとすごいパワーを感じる。
「あぶデカ」でのオンコは、居合い切りみたいな感じ。一発勝負でドカーンとくる。何かを受けてから打ち返すんじゃなくて一発勝負。エネルギーでダーッと押してくる。こっちは構えといて…避けるしかない。受け止めたら心中しちゃうから(笑)。
トオルは天才だからね。なんでもできちゃう。あの「間」だよね。2005年に公開された前作「まだまだ あぶない刑事」のとき、トオルがスタジアムで爆弾を受け取るシーンがあるだけど、絶品だったよ。
一生懸命なんだけど、どっかでタカとユージをバカにしてるんだよね。それがなんとなく出るわけ。そこが面白い。先輩だから言うことは聞くんだけどさ、っていう。あんなお芝居はできないよ。
恭サマは賢者みたいな感じ。全体的な流れの中で「あぶデカ」をどうすれば面白くするかがわかってる。
オレ?オレはボーッとしてる。オレの役割はボーッとすることだから(笑)
「西部警察」で学んだのは俳優としての佇(たたず)まいだった。石原裕次郎さんと渡(哲也)がいて、スターの佇まいってものを学んだ。「あぶデカ」で学んだのは、大きな意味でいうと、人をリスペクトするということ。本当の意味でね。年下の人でもリスペクトすることを学んだ。そこに、前に進んでいく力が見えてきたんだよね。
来年1月30日に「さらば あぶない刑事」が公開されます。とりあえず、今回で年内のコラムは最後。ひとまず「さらば」ということで、よいお年を。
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舘ひろし(たち・ひろし)1950年3月31日、愛知県名古屋市出身。74年に岩城滉一らとバイクチーム「クールス」を結成。75年に同チームの選抜メンバーでバンドを組み、ボーカルとしてデビュー。俳優としても76年に映画「暴力教室」でキャリアをスタート。84年にはソロ歌手として「泣かないで」が大ヒット。83年に石原プロモーション入り。主な出演作に「西部警察」や「あぶない刑事」シリーズ。身長181センチ、A型。
