“孝行息子”のサプライズに小百合絶句

 女優の吉永小百合(70)が12日、都内で主演映画「母と暮せば」の初日舞台あいさつを行い、嵐・二宮和也(32)からサプライズの手紙を読み上げられて瞳を潤ませた。

 広島原爆を題材にした故井上ひさしさんの戯曲「父と暮せば」と対になる、長崎を舞台にした山田洋次監督(84)の最新作。二宮は原爆で亡くなり、母(吉永)のもとに亡霊となって戻ってくる息子役を演じた。

 撮影中に吉永がサプライズで二宮の誕生日を祝い、二宮も「かずや」と間違えられやすい名前を「かずなり」と浸透させてくれたことに感謝。すっかり“相思相愛”だ。

 二宮はスタッフたちの思いをまとめた上で自分の気持ちを手紙にしたため「小百合さんと一緒の船に乗って、本当に幸せな時間を過ごしました。小百合さんとまた一緒に素晴らしい作品を作りたい。それが今日からの我々の目標です」と読み上げた。

 吉永は絶句し、「うれしいです。感激しています」と絞り出した言葉は震えていた。撮影前には二宮の子供時代の写真をもらい、息子としてのイメージを膨らませていたという。「皆さんのおかげでやり通せたと思います。胸一杯です」と“孝行息子”のサプライズを受け止めた。

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