中島みゆき、紅白“不出場”宣言

 シンガー・ソングライターの中島みゆき(63)が19日、コンサート「一会」の東京公演を東京国際フォーラムで行った。昨年のNHK連続テレビ小説「マッサン」の主題歌「麦の唄」を「紅白歌合戦」以来、初めて披露。終演後には取材に応じ、今年の紅白出場には「今年は人様の苦労しているのをのほほんと見てます」と消極的な姿勢を見せ、大掃除の計画を明かした。公演は来年2月まで東京・大阪2都市で15公演行われる。

 本編ラストに、昨年の大みそかをよみがえらせた。

 中島は12年ぶり2回目の出場となった紅白で着用した衣装をほうふつさせるゴールドのドレスで登場すると、「麦の唄」を高らかに歌唱した。

 曲前にはジョークまじりに曲紹介。「(朝ドラ主題歌の依頼に)夜のイメージの私でいいんですか?と信じられない気持ちだった。ありったけの朝の気持ちを使い果たして作り上げたところに、最後の最後で紅白。やっぱり私は夜なのね」と明かした。

 終演後の会見では、報道陣の質問は今年は出場の意志があるかに集中。しかし、中島は「去年は『マッサン』にお礼を言いたいという思いで歌った。今年は『マッサン』がないから」と事実上の不出場を宣言した。「家の中が雪崩を起こしたようになっちゃってるから、片付けたい」と年末を大掃除に当てる計画という。紅白での注目ポイントに、笑顔で「出演歌手より司会の人ばかり見てる。ガンバレ有働(由美子アナ、昨年の総合司会)!みたいに」と明かした。

 近年は音楽劇「夜会」と全国ツアーを行ってきたが、今回の公演は「一会(いちえ)」と名付け、東京・大阪の2都市4会場で15公演で開催。中島は「麦の唄」のほか「命の別名」「旅人のうた」などヒット曲や11日に発売したアルバム「組曲(Suite)」の収録曲などアンコールを含む20曲を熱唱。合間に「オールナイトニッポン」の放送を模したトークコーナーを入れるなど、リラックスした雰囲気でファン5000人を楽しませた。

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