郷ひろみ、還暦でも体力はラガーマン?
歌手の郷ひろみが60歳の誕生日を迎えた18日、東京国際フォーラムで全国ツアー(50公演)の最終公演を行った。公演前の会見では、ラグビーW杯で活躍した日本代表・五郎丸歩選手(29)の姓が「560」(ごろうまる/郷60)と数字に置き換えられることから質問が飛ぶと「精神を集中させる姿に心を打たれた」と共感。アンコールでは赤いジャケット姿で、ファン5000人と還暦を祝った。
世界を驚かせた若きサムライに共鳴した。
報道陣に「郷が60で五郎丸」と指摘され「気づかなかったな」と破顔一笑。奇跡の逆転勝ちを決めた南アフリカ戦で「初めてラグビーを見た」と明かし、次々にペナルティーゴールを決めた五郎丸選手の「精神を集中させる姿に心を打たれた。僕も歌うことで見る人に感動を与えられるように、瞬間瞬間を全力でやらなければ」と決意も新た。「いつかお会いして男同士の話もしたい」と望んだ。
人生のゲインラインを突破しても、ラガーマンにも負けないトレーニングを積む。「腕立て伏せは30分ノンストップ。7~800回はやる」と涼しい顔だ。その言葉を裏付けるように、2時間半のステージではデビュー曲「男の子 女の子」から5月に発売した100曲目のシングル「100の願い」まで23曲を歌い、激しいダンスと伸びやかな歌声を披露。アンコールではちゃんちゃんこならぬ赤ジャケットを着用、ファンから歌でお祝いされて大喜びした。
「60代からが、僕が一番輝く年代だと楽しみにしている」と言い、新たな挑戦も発表。来年2月3日に東京・サントリーホールで、単独では初めてオーケストラとの共演コンサートを開く。「やっていない音楽がまだある。歌だけでオーケストラとの勝負はどんな風になるか」。早くも胸を躍らせる郷の歌手人生、まだまだノーサイドの笛は鳴らない。
