美川憲一が独立訴訟で前事務所に勝訴
歌手・美川憲一(69)が所属していた芸能プロダクションが、無断で独立したのは契約違反だとして、美川と個人事務所に計約2億1125万円の支払いを求めた訴訟の判決で、東京地裁は16日、「プロダクションも独立に同意していた」として請求を棄却した。
判決によると、美川は1988年からエービープロモーション(東京)に所属し、2012年9月に独立した。
長谷川浩二裁判長は、エービープロが、経営が悪化したため美川が独立し新たなプロダクションに移籍して活動する、との覚書を移籍先との間で交わしていたと認定した。エービープロは、美川側が移籍金を支払う約束だったと主張したが「移籍金について覚書に記載はなく、具体的な話し合いもなかった」と退けた。
美川は「司法の場において真実が全て明らかになりました。今後もますます芸能活動にまい進していく所存です」とコメント。エービープロの秋元那男社長は、デイリースポーツの取材に「先生(弁護士)から報告を受けた上で、相談してどうするかを決めたい」と話した。