ET-KING 悲しみ乗り越え再始動

 昨年4月末から活動を休止していたヒップホップグループ・ET-KINGが、7月1日に活動再開することが30日、分かった。昨年9月にはメンバーのTENNさんが急死する不測の事態が起こったが、悲しみを乗り越え、TENNさんが大切にした何事も楽しむ魂を胸に再起することでメンバー6人の思いが一致した。6月29日に活動再開を発表したTENNさんの妻・上原多香子(32)と時を同じくして、新たな一歩を踏み出す。

 新生ET-は今日7月1日、公式サイトで活動再開を報告し、FM OSAKA「LOVE FLAP」(後1・00)に生出演、ファンに向けて今後の抱負と決意を語る。

 TENNさんの一周忌を迎える9月には、生前のTENNさんがにぎやかに録音に加わった未発表の4曲を含むアルバム「宴会歌集」をリリース。ファンと一緒に友をしのび、悲しみを乗り越えた証しとする。

 昨年4月29日、充電期間と位置づけた活動休止に入った。メンバーが成長を目指して個別に活動していた9月25日、TENNさんが他界。結成時から家族同様の絆で結ばれていたメンバーはなかなか現実が受け止められず、一時は音信が途絶えた時期も。しかし、今年に入ってから6人で再起に向けた話し合いを重ねてきた。5月には6人でTENNさんの墓前に活動再開の報告を行ったという。

 リーダーのいときん(36)は「苦労話や御託ならべてもしゃぁない。TENNのことを毎日想う。TENN、そしてメンバーとやろうとしたET-KINGの音楽を形にしようと思う」とコメント。ボーカルのセンコウ(36)は「この悲しみからは、これからも抜け出すことはできないと思います。ですが、ET-KINGの音楽が俺ら自身を一歩一歩前に進ませてくれる!相も変わらずオモロい連中の集まり。最高の仲間です」と話した。

 お祭り好きだったTENNさんの遺志を胸に、にぎやかに、ド派手に活動再開。10月には6人体制で初の新曲「喝采」を発売する。

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