郷&希林が36年ぶり、一夜限りの復活

 歌手の郷ひろみ(59)と女優の樹木希林(72)が、きょう27日に生放送されるTBSテレビ60周年特別企画「音楽の日」(後2・00)で、36年ぶりにデュエットを披露する。2人は1977年から79年まで同曲で放送されたドラマ「ムー」、「ムー一族」の劇中で歌った「お化けのロック」「林檎殺人事件」が大ヒット。番組ではなつかしの衣装で2曲を歌う。26日に東京・赤坂の同局でリハーサル後に取材に応じた2人は再会を喜んだ。

 「お化けのロック」はドラマ「ムー」の劇中で、当時21歳だった郷が演じる次男・拓郎と、34歳だった樹木演じるお手伝いの金田(樹木)がデュエット。78年の続編「ムー一族」では「林檎-」が劇中歌となった。当時のトップアイドルと個性派女優の異色ユニットという斬新な企画に加え、「林檎-」は「フニフニフニフニ~」のメロディーとダンスが相まって話題を呼び、大ヒットした。

 “一夜限りの復活”は、TBS60周年企画の目玉として発案され、2人が快諾。2人のデュエットは、79年2月7日の「ムー一族」の最終回以来36年ぶりとなる。オーバーオールにTシャツという「お化け-」の衣装で登場し、同曲と「林檎-」を生放送で歌う。

 取材に応じた2人は、久々の再会ながら、漫才のような掛け合いは昔のまま。「この衣装を着ると、あの時代に戻っちゃうわね」と話した樹木が、「これからフリを覚えなきゃ。えっ、昔のテンポで歌うの?あちゃー」と不安顔なのに対し、郷は余裕の表情。

 しかし、当時の撮影の思い出を聞かれた樹木が「この人は『僕は結婚は1回だけ。(複数回するのは)考えられない』と言ってたわね」と反撃し、再々婚している郷を「覚えていないけど」と苦笑いさせた。さらに樹木は「左とん平さん、由利徹さんからずいぶん性教育も受けたでしょ」と追い打ちをかけ、郷をタジタジにした。

 樹木は「何とか少しでも当時に戻るようにダメ元で頑張る」、郷は「僕も視聴者として楽しみ。間違いなく楽しくなる。これから2人で相談します」と意気込み、肩を並べてスタジオに向かった。本番は27日午後9時ごろ。必見だ。

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