マッチ“鉄人JAPAN”入りに武者震い

 デビュー35周年を迎える歌手の近藤真彦(50)が、「ITU世界ロングディスタンストライアスロン選手権」(27日、スウェーデン・ムータラ)に日本代表として出場することが9日、分かった。同選手権は世界最高峰大会の一つにあたり、近藤は5歳刻みに設定されたエージ部門の「50~54歳」にエントリー。海外初レースで、14カ国75人の猛者を相手に、世界王者の称号をかけた戦いに挑む。

 50歳代表“鉄人JAPAN”の一員として、近藤がスウェーデンに初上陸する。カーレースで日の丸を背負ったことはあるが、個人では初。日の丸入り公式ポロシャツを身にまとい「テンション上がります。自分で日の丸を背負うのは初めて。プレッシャーが違う」と武者震いした。

 トライアスロンは2009年に趣味で始めた。2~3年前に世界選手権を知り、練習メニューを強化しながら全14回を経験。14年4月の宮古島大会などの記録を提出して選考を勝ち抜き、半年前に内定通知が届いた。

 マネジャーから吉報を聞き「やったー」と喜んだが「夢がかなった反面、『どうしよう』と。外国人と戦うのは初めてで心配」と、代表として恥ずかしくない戦いをしなければという不安も湧いた。

 異国でスイム4キロ、バイク120キロ、ラン30キロの大会に挑む近藤は、アルバムレコーディングの合間を縫いながら毎日ラン15キロ、スイムを欠かさず、2カ月に1回は3~4日間の国内合宿を張って自転車もこぎ続けた。不安は水温17度の湖で行うスイムの寒さ。海に比べ浮力の少ない湖での遠泳は初で、距離も自己最長という。

 「ビリでゴールは避けたい。70~65位ならいい」と、ビッグマウスは封印。24日に現地入りする近藤は「50歳でも夢がかなうと50代の人にメッセージできれば」と誓った。

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