「筆談ホステス」として知られ、東京都北区議選でトップ当選した斉藤里恵氏（３１）が２７日、北区役所で当選証書を受け取った。聴覚障害があり、言葉もスムーズに話せない斉藤氏は報道陣に「人の心が聴こえる街を目指したい」とタブレット端末にタッチペンで抱負を書いて見せた。

　午後２時４５分ごろ、白色のスーツ姿で区役所に現れた。深夜に及んだ開票で、睡眠は１時間程度しかとれなかったといい、やや疲れた様子。当選証書を受け取ると、議会事務局を訪れ、どのような方法で、議会でやりとりできるかを相談した。

　シングルマザーで４歳の長女を育てている。長女からは朝、「おめでとう」と伝えてもらったといい、笑顔を見せた。